ご祈祷について

■玉串とは
 榊(さかき)の枝に、紙を切ってつくる紙垂(しで)または、木綿(ゆう)をつけたものです。榊の代りに檜(ひのき)や櫟(いちい)を用いるところもあります。
 玉串は、米・酒・塩・水などの神饌と同様の意味がありますが、異なる点は、玉串奉奠という形で、自らの気持ちをこめて供え、お参りをするということです。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

 玉串を神前にお供えすることを「玉串奉奠」と言います。
 その作法はちょっとややこしいのですが、特に、最後に玉串を案(神前の台)に供えるときの榊の向きに注意してください。必ず、榊の元が神様のほうに向くように供えます。
  1. 礼で始まります
  2. 自分の番がきたら遺族の皆さんに一礼し、神職に対しても礼を行います。
  3. 神職から玉串を受け取ります
  4. 玉串を受け取る際、先ず右手で茎の部分を取り、次に左手で葉の部分を受け取ります。 その際、右手は手の甲が上にくるように掴み、左手は玉串を支えるように手のひらを上に向けて受け取ります。
  5. 祭壇の前に進みます
  6. 受け取った玉串を胸元辺りに持って行きます。祭壇に向かって一礼してから玉串案の方へ進んで行きます。
  7. 玉串を奉奠します
  8. 玉串案の前まで来たら再度一礼を行います。次に、右手の甲の部分を下に返しながら右回りに90度向きを変えます(茎の部分を胸元に持ってくる)。 そして、左手を茎の方にずらし持ち、右手で玉串の中程を支える様に持って更に右回りに半回転させます。 すると、玉串の茎の方が祭壇に向いた状態になるので、この時点で玉串案にそっと捧げます。
  9. 二礼二拍手一礼
  10. 玉串を奉奠したら、そのまま一歩下がり2回礼を行い2回拍手を打って最後に1礼を行います。 その後、神職と遺族に1礼し、自席に戻ります。 尚、神葬祭の時の拍手は決して音を立てないように行って下さい。普段神社でお参りする時も、二礼二拍手一礼は同じですが、神葬の場合は「忍び手」といって音を立てずに拍手を打ちます